息子の変顔や意味不明な動画をLINEで受け取っては、若干ホームシックになっていた4日目。
プライベートで訪れたい魅力的な店や風景がたくさんあった。
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朝8時からの講義を終えて、リムジンバスで向かった最初の場所は、ロサンゼルスのダウンタウンにある
「ザ・ラスト・ブックストア(THE LAST BOOKSTORE)」。

BOOKSTOREの名の通り「本屋」なワケだが、頭に付いた「ラスト」には、書籍のインターネット通販が主流となりつつある世の中で、実店舗を構えた販売スタイルの最後の生き残り的な意味合いもあるようだ。その名に劣らない店の作りには一見の価値があるので、ダウンタウンに行ったなら寄らないと損だと思う。
実際の書籍を材料にして作られたオブジェ等が店内のいたる所に飾られてあって、いちいちお洒落。クラシックな内装もあってか、ハリーポッターの世界にいる様な気にもなった。
吹き抜けの2階部分には、現地アーティストの作品であろう展示コーナーもある。レコード盤やちょっとしたグッズも販売されており、本を買う目的はなくても十分に楽しめるアート空間である。
いくつか写真も撮ってはみたが、Google Mapで店内をバーチャル体験できるのでご参照あれ。

ただ少し注意しなければならないのは、ここがダウンタウンということ。油断は禁物のスリリングな状況下ではあったが、今となれば別の意味でも楽しめた気がする(笑)。
「最後の本屋」を後にして次に向かったのは、
「グランドセントラルマーケット(Grand Central Market)」

テレビで観たことのあるような(無いような?)海外の「市場」感がハンパなかった。所せましと積み上げられた青果や菓子類、調味料等の商店、メキシコ料理等の幾つかの売店には人だかりが出来ていて、中々の繁盛ぶり。市場の周りにそびえ立つ高層ビルやマンションも印象的だった。



大衆的な市場とは打って変わって、セレブな趣きのある「ザ・アメリカーナ・アット・ブランド(The Americana at Brand)」が次の目的地だった。
上品さのある屋外型のショッピングモールだが、店舗建物の上階は住居スペースも設けられていて、ひとつの街になっている。モールの中心部にある芝生広場と噴水から醸し出される癒しのムードに、誰しもが住んでみたくなる憧れを感じるのではなかろうか。


時間は12時をまわり、この敷地内にある「KATSUYA」というレストランで昼食をいただくことに。店の看板には「勝」の文字も施されいて、邦人客にとって馴染みやすい雰囲気だ。
焼肉ビビンバ丼(?)みたいな丼物だったが、ロスへ来てから初めての和風な料理にありつけた。胃腸の調子が何となく落ち着いた様な気がした時、「やっぱり白飯が好きなんだなぁ…」と実感した。
宿泊するホテルの近隣にあったなら、毎日通っていただろう…。
しばらくの休憩後、次に向かったのは、音楽好きの聖地(?)とも言われる「アメーバミュージック(Amoeba Music)」である。

この規模を日本で展開するショップは存在しないであろう膨大な「音楽と映像の倉庫」には、あらゆるジャンルのメディア商品やグッズがビッシリと陳列されていた。中古品の売買も行っており、我々の業態に通じるものがあったが、在庫量と規模の大きさにただただ圧倒されるばかりだった。

Amoeba Music視察の後、有名なチャイニーズシアターのある「ハリウッド & ハイランド(Hollywood & Highland)」にて、少しばかり休憩もかねた観光を楽しむことが出来た。


はじめてロスを訪れた学生時分、ここから徒歩で往来できる距離に滞在ホテルがあったので何度か来た事があったのだが、20年以上前の風景とは流石に変貌を遂げている。
歩道に埋め込まれたハリウッドスターたちの星形プレートや、チャイニーズシアター前にあるセメントタイルの手形などは当時と変わりない感じだったが、インパクトのある巨大な象の石像など真新しいものがチャイニーズシアターを囲むように建造されていて、また違った観光地としてイメージチェンジしたようだ。




ショップやレストラン、ホテル等が入る「ハリウッド & ハイランド」は、あまりの広さに少々急ぎ足でまわることになったが、にぎやかな雰囲気は満喫できたと思う。
施設の中階から見える遠くの山には、おなじみの「HOLLYWOOD」のサインが昔と変わらず輝いていた。

この日、最後の視察予定地もまた過去に訪れた事のある「ファーマーズ・マーケット(Farmers Market)」だった。

歴史の長いファーマーズ・マーケットとは対照的な現代風の大型ショッピングモール「ザ・グローブ(The Grove)」が隣接していて、この地も20年前の記憶にある風景とはガラリと変わっていた。


過去にファーマーズ・マーケットの時計台の前で撮影した写真をまねて、同じ場所で撮影しようと試みたが、もはやどの時計台だったか分からなくなっていた。
「こんなにいくつも時計台があったか?」などとS氏と話ながら、とりあえず記念写真を1枚。
他にもKmartの建物と広い駐車場が背景にあった過去の写真もあったのだが、再現する事など僕の今の風貌も含めて、時代の流れに叶えることは出来なかった…。
ホテルに戻ると、普段よりお世話になっている師匠から夕食を共にとお声を掛けていただき、日本食のレストランへご一緒させて戴くことになった。ここで純和風な料理にありつける完全なチャンスを棒に振り、ロブスターのリゾットなんぞを注文していた自分に大バカ野郎と言ってやりたい。(旨かったけど)
セミナー参加者との和気藹々としたムードの中、ロサンゼルスでの最終夜は更けていったのであった。
次回につづく(まだ続いてスミマセン。)
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